アトリエ黒ボックスの
金継ぎ・呼継ぎ教室

「漆」は自然界最強の接着剤として古くは縄文時代から使われていました。

江戸時代には、壊れた器を漆で修復し金を蒔き、新たな景色として愛でる「金継ぎ」という美意識を作り出しました。

 

当教室は、日本古来の本漆による修繕法で金継ぎを行いますので、とても時間がかかる事をご了承下さい。

初心者は基礎から技術を学びますが、金継ぎ技術を習得した後は単に修理修復だけでは無く「割り直し」と言う新たな金継ぎの線を表現する事や「呼継ぎ（よびつぎ）」にも挑戦出来る事が、当教室の一番の特徴です。

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金継ぎは、欠けたり割れたりした器をより美しく修復する技術ですが、呼継ぎは何百何千とある陶片の中から厚み・反り・色の組み合わせを選び手間と時間をかけて組み上げて行く創造的表現です。

色々な陶片がどこからともなく呼び合うように集まり、足らぬところを補い合い新たな器を生み出す事から、江戸時代に「ヨビツギ」と言われ商売では無く庶民の中から自然発生的に生まれた文化でした。

「お互いに離れがたいもの同士が呼び合う」と美濃地方（岐阜）では呼継ぎを「一度くっついたら離れない」と嫁入り道具に欠かせない縁起物として使われていました。

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しかし、明治～昭和の産業革命から経済成長へと時代が変わるとともに呼継ぎ文化は消滅してしまいました。

呼継ぎはコスパやタイパがとても悪いのですが、手間と時間をかけて完成させた「世界に一つだけの器」にはモノ作りの原点、遊び心、無情の喜びがついて来ます。

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そこに私たち現代人がが忘れてしまった大切な何かがある気がします。

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